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人権擁護

拝啓 衆議院議長 河野洋平様
労働基準監督官が「死亡者の雇用形態が複雑で、現場関係者の安全対策責任を問うのは困難」として書類送検を見送る組織決定に従わず独断で書類送検したため懲戒処分を受けました。
労働基準局は労働基準法と労働安全衛生法に基づき労働者の安全と権利を擁護する仕事を行う部門と考えられます。今回の事件は詳細が不明ですが、書類送検を断念した理由で推定すると”指揮命令系統雇用関係がはっきりしない労働者は現場で事故にあっても自己責任”ということになります。しかし実際の指揮命令は誰が責任者か、雇用責任者はだれかということを解明し本当に死亡事故に関して責任を負うべき立場の人間がいないかどうかを調査するのが労働基準局の役割ではないでしょうか。その意味で処分を受けた労働基準監督官は役割を全うしようとしたといえます。面倒な仕事を回避して簡単な仕事しかしないのは人の常です。しかし処分された監督官が掘り起こし、法律違反を覚悟の上、独断で書類送検した背景にはもっと深い理由があるように思えます。労働者の信頼が得られる説明をしてもらいたいものです。
           敬具
2004年11月13日

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