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2004.12.22

パレスチナ平和への道は

拝啓 衆議院議長 河野洋平様
パレスチナ自治政府議長に立候補しているアッバースPLO議長が1月9日に当選した後、パレスチナの解放運動はどのような道筋をたどるのでしょうか。おそらくイスラエルは自治政府が武装闘争をしているハマスやイスラム聖戦を徹底的に取り締まり、自国の領域の安全が確保されることを望んでいます。しかしそのような情勢にはならないでしょう。アッバース議長は「武装闘は誤りだった」と発言しましたが、解放闘争をやめるとか解放闘争が誤りだったとは言っていません。
平和的な対イスラエル闘争はより激しくなる可能性があります。
 武装闘争をしないのなら簡単にパレスチナの人々をおとなしく自治領にとどめて安価な労働力として確保しておけると思うのは大きな間違いです。アッバース議長は解放闘争を強力に推し進めるほかはありません。少なくともガザとヨルダン川西岸をすべて自治政府の管轄化に置き間名実ともにパレスチナ人国家を樹立しなければなりません。さらにイスラエル建国にさかのぼりパレスチナ難民の復帰と保障を獲得しなければなりません。これを平和的に行うことは可能でしょうか。これこそ、非暴力不服従の抵抗運動の歴史がものを言うのでしょう。     敬具
2004年12月22日

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